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【なんか言いたい②】西田さんの仕様書
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000170
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さて、全く西田さんのことを知らない人に、だいたいのスペックをご案内しておきます。


山口産の1970年製。
どちらかというと童顔で、年齢よりかなり若く見えます。
私の中では、西島秀俊とバカリズムを足して引いてどうにかした感じです。
身長はさほど高いほうではありませんが、清潔感があり、シュっとしています。
45歳の現役サラリーマンだった時に、自治会の会長に就任し、その後勤務先を円満退社。
その後すぐIT関連で起業しました。



基本口数が少なく、回答は常に簡潔です。
ダラダラ長くしゃべることはありません。

普段の会話でも、相手の話を聞いている時間が圧倒的に長く、大きな声も出しません。


お酒は相当に強く、趣味は多め。
好奇心が強く、新しいもの好きで、基本なんでも形から入ります。

スピリチュアル系や宗教関連にも造詣が深く、昨年はとうとうタロット占いを
ご近所さん相手にかましていました。





(タロットかましてるシーン)




いつもモナリザ未満の微笑をたたえていますが、意外に人の好き嫌いが激しいです。
ちゃんと話は聞きますが、無理筋なもの、チカラワザでねじふせるタイプの方には、
にこやかな表情で辻斬り対応します。
もしかすると、西田さんに斬られたって、わかってない人多いかもしれません。
それもあの爽やかで穏健な雰囲気のなせる業でしょうか。
いいなあ。得だなあ。
るろうに剣心かよ。




(西田さんのタロット占いで広報部が引いたカード。不吉極まりない)





笑いをとってやろうという野心はみじんも感じませんが、たまにみょうちきりんな
ツールやギフトを含み笑いで持ってきたり、ボソっとささやかな小ボケをかますところがあります。
ズブズブの奪い合い夏的なドラマにハマってみたり、つい最近は、映画史で金字塔を
打ち立てたような名作中の名作に30年遅れでマイブームが来たようで、Tシャツから
ZOOM会議の背景から、その映画縛りになっていたのには笑いました。
周回遅れにも程があるだろ。







(本人曰く「アナキン・スカイウォーカー」)





あと何があるかなあ。
唐揚げ好きで、激辛好きです。
ジャンクフードもスナックも結構食べます。
女子が選びそうな鳥のエサかよみたいな、ちまちましたランチも食べたりします。
なのに、正統派のきっちり美味しい和食店をセットリストしたりする一面も。
あれだけ食べ物やおすそわけの写真をSNSにアップしているので、食通なのかと
おもいきや、
「実はわたし味オンチなんです。たいがいなんでもおいしいです」
と言われた時はイスコケしました。
今までかなり厳選して、お土産を選び、お取り寄せをおすそわけをしていた広報や
会計・現自治会長の努力はなんだったのか。





(味オンチの彼が最近絶賛してくれたおせんべい)




あ。彼がいちばん大好きなもの、忘れるところでした。
お金がとっても大好きです。
ギャラが多いと、わかりやすくテンション上がってます。
口角が普段は6度くらいですが、仕事で相応しい報酬を得た時の彼の口角はかなり
あがっています。
81度くらいじゃないですかね。
知らんけど。




(丸投げされたイベントの予算検討のワンシーン。口角6度)




仕事といえば、彼の仕事はおそろしく早くて優秀です。
本当に早い。

これは彼に関わった人なら誰しも頷くところでしょう。

ささやかな案件なら当日処理はデフォルト。
なんなら発注から15分程度で、ほぼ完成形に近いドラフトを納品してきたりもします。
ここがすごい。

速いだけでなく、初打席がだいたい三塁打なんです。
初回得点圏打率がヤバメに高め。

彼のドラフトは、たいていの場合コンプリート版と大差ありません。

これは基本スペックでも触れましたが、西田さんには、とにかく人の話をよく聞く
資質があるんですよ。

ドラフトのクオリティが高いのは、多分この資質に起因しているんだと思います。
話を聞き込んで、相手方のニーズとイメージを落とし込んでいるので、成果物への
フィードバックが的確なんだと理解しています。





(西田さんが製作したツールの数々)





あと、特筆したいのは時間の守り方と扱い方。
これはもう西田さんを語る上で外せません。
彼は他人の時間であればあるほど、ものすごく大切に扱います。
アポイントや、会議開始時刻の、遅くとも15分前には必ずいます。

私の印象では平均30分前には、現地でスタンばってるイメージです。

なので自分の時間の価値や扱われ方にも、一家言あるのだと思います。










スピーチや講演も、自分の持ち時間をとにかく守ります。

他のスピーカーが持ち時間を超えても、自分のスピーチを即席でショートカットし、
全体の進行を遅らせないという離れ業を、広報の私は何回も見てきました。
特に自分のホームでない場所で、それは顕著に現れます。
私なぞは、ホームだろうがアウェイだろうが、自分の得意なフォームややり口に
無理やりもっていこうとするのですが、彼にはそういう下賤なところがありません。



相手に与えられた時間と空間で、奇をてらわず、過不足なく、なんなら少し笑いも
とって、しっかりきっちり納めます。
伊右衛門のコマーシャルのようなんですよ、プレゼンの佇まいが。






(向かって右が西田さん。伊右衛門の佇まいどこ)






いつだったか、時間にルーズな私が「遅刻がダメな理由って何ですか?」と
(質問自体が社会人としてキングオブクズ)尋ねたことがあったのですが、
彼はいつものにこやかな表情で、穏やかに、そしてちょっと彼にしては珍しく
長めの説明をしてくれました。

本当にめずらしく、長く丁寧に答えてくれました。

その内容を意訳するとこういうことでした。

 



「Nさん(私のことです)。時間というのは、人が生きていることでカウントされます。
死ねば時間はとまりますからね。『生命(いのち)』は究極でいうとイコール
『その人の持ち時間』なんです。
そしてそれは長い短いの差はあれ、1日24時間というのは人間に平等に分配されて
いるただ一つの資産なんです。
遅刻というのは相手の資産を勝手に、無自覚に奪っているから良くないということも
言えますが、命をとてもカジュアルに侵食してるんですよ。
だから遅刻はよくないと、私は思います」

 

 


遅刻がダメな理由を、感情論でもなく、常識論でもなく、タイムイズマネー的な
資本論でもなく、「時間とはすなわち何か」という切り口で説明してくれた西田さん。
彼は、他人に説明をするとき、正論をふりかざすという横着をしません。
相手により理解してもらえそうな、歩み寄れそうなサンプルや例えを探しまくり
引用してきます。
つい最近彼が見つけてきた例えは「私はご飯です」でした。
それはちょっと、ナニ言ってるのかわかりませんでした。





とはいえ、対極の意見を持つ方にもじっくり話を聞き、お互いの最適解や
おとしどころを見つけるのが非常にうまく、言語化できるのは彼の最も
すばらしいところではないでしょうか。
そのかわり、見切りも早いです。
慎重なところももちろんありますが、多分基本大胆でおおざっぱです。
あまりモノにも人にも執着しませんし、君子豹変みたいなことも結構します。
アップデートする際に、古いのは迷わずどんどん捨てていくイメージです。
でもそれを感じさせない、仕事の丁寧さと技術の高さが、彼に任せておけば
大丈夫という信頼の基盤になっているのは間違いありません。










ちなみにこの説明してくれた状況ですが、彼はこの日、ご近所さんたちとの飲み会で、
18時からビールを飲み、ワインをサクっと1本空けて、その後2件ほどハシゴをし、
最後は沖縄料理を出す居酒屋で泡盛のロックを数杯飲んで、



「今日は少し飲みすぎました」



とニコニコしながら顔色ひとつ変えず乗り込んだ、帰りの車中のことでした。




酔うてたんかい。






(おしゃカフェでバラライカを飲んでも顔色ひとつかわらない西田さん)




(続く)






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