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【なんか言いたい③】All goes well
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そんな穏やかで冷静な西田さんが、一度だけ。
後にも先にも一度だけ、町内の年長者とのやり取りで感情的になったのを
見たことがあります。
詳しい内容は省きますが、この時100%以上正論だったのは西田さんでした。
その年長者は完膚なきまでに西田さんに論破され、最終的にこう言ったのです。




「(君は正しいかもしれんが)年長者には忖度しろ」





私を含めた数人は、そのあまりに強引で単純な「年寄りは大事にしろ」という
暴れん坊将軍的発言に失笑したのですが、なぜか西田さんは、この時笑うでもなく
なだめるでもなく、その年長者が売ってきたケンカを、真正面から定価満額で
買ったのです。
びっくりしました。
普段の彼なら、雰囲気を壊さない程度の表情でその場をやりすごす場面だったと思います。
何が彼の琴線に触れてこうなったのか、知る由もないのですが、その時の
彼のケンカっぷりは、感情的でありながら、相手を追い詰めすぎず
(最終的には追い込みましたが笑)その年長者への敬意を最初から最後まで
失わないものでした。
ケンカには品性が出ます。
何よりその言い合いの中で、西田さんという人は、野心はあるけれど邪心のない人
だなあとわかったことが、私の中でとても大きかった。



健全な組織を永続するために、属人的負担を減らすこと。
名誉思考がいかにナンセンスであるかということ。
労働に見合った対価を堂々と請求し、そのお金をクリーンに使うこと。
こうなってほしいとおもう町の未来を迎えに行くには、お年寄りだけでなく
もっと子どもたちに投資しないといけないこと。




彼はそんなことを言い合いの最中に、言葉の端々に絡めていました。
なので、彼にとっては思い出したくないエピソードかもしれませんが、
この年長者とのできごとは、普段クールに見える西田さんの体温というか熱さを感じた一件で、今でも私の中で印象的に残っています。
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