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毎年2月に行われる毘沙門天の初寅祭には、もう20年以上も毎年参拝している。僕自身は半分遊びのお参りだから御利益は授かっていないが、家内は真面目な参拝だから御利益はあるようだ。 今年も2月16日の午後7時過ぎに家を出てお参りした。 毘沙門台1丁目の自宅を出て登り道を上っていく。 |
「今年は百段階段を通ろう。一寸は楽だと思うよ」と家内に話しかける。 「今晩は」 「お参りですか?」 「そうです」 「ご開帳は何時ですかねぇ」 「確か偶数の時間だったと記憶していますが...」 |
百段階段を登り、南の方を見ると空気は澄んでいて夜景がきれいだった。ここで数枚シャッターを切った。東町内会のエリアに入ると家が新しい。ここを通り抜けてバス停まで来ると人だかりで賑やかだ。 「いつもより多いわねぇ」 「そうかなぁ」 「そうよ。今年は土曜日に当たったからよ」 毘沙門天は沢山のお地蔵がある。毎年家内はそのすべてに賽銭を上げ、お祈りする。今年もそれをしながら境内を目指す。ところが途中で人の動きが止まった。どうやらご開帳を待つ人で境内から50メートル下のここまで人が一杯で渋滞しているらしい。 「この辺で動けなくなるのは初めてだ」 「晴れてて、年々お参りする人が増えているみたいね」 「あれは?」 「誰か倒れているわ」 「酔っ払い?」 「何か違うみたい、吐いたらしいわ」 「ここで倒れた人を見るのは初めてだね」廻りもザワザワして、警備員が「救急車」と叫んでいる。 10分程すると救急車が来て消防隊員が駆け上がってきた。これを待っている時間に行列は2メートル程進んだかなぁ。殆ど動かない。 「あ、花火だ」と誰かが叫ぶ。 どうやら午後8時のご開帳が始まったらしい。ご開帳が始まると行列は動き出した。そして8時半頃僕ら夫婦もご開帳を拝むことができた。 |
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(平成25年2月20日 文・写真: HP委員 永山 )