広島市域地区社協会長・地域福祉推進委員合同研修会への参加報告
2026年2月3日 18時00分去る2月3日、広島市社会福祉協議会による令和7年度の標記研修会が開かれ、福田地区社協から泉福祉推進委員と会長の岡平が参加しましたので、その概要を報告いたします。
研修会は、はじめに『地域福祉推進委員活動検討会議の報告』と『広島エルモ取り組み状況の報告』があり、続いて同志社大学社会学部教授 空閑浩人(くが ひろと)氏による基調講演、神崎学区社会福祉協議会の実践報告、全登壇者によるトークセッションが行われました。
テーマは、『ともに在って、ともに生きて、ともに育ち合う地域を目指す〜わがまちにある希望を紡ぐ〜』で、朝ドラや映画、漫画などに出てくる様々なセリフとそれに含まれている社会福祉に通じる意味合いを学生に伝えていることを話された。
相手を喜ばせることで自分もうれしくなるという相互作用で人がつながるということ。
② 同志社大学の建物に刻まれている教師に対する言葉(地域リーダーへの言葉と見る)「諸君ヨ、人一人は大切ナリ」
そこにいるひとり一人を大切にするというかかわりや支援。
③ 映画『怪物』の中のメッセージ
誰もが怪物のように見える世界、それは自分の視野だけで物事を判断し、他者への想像力を欠く不寛容な世界を指す。至るところにある断絶や分断、理解できるものとできないものを色分けして、理解できないものは排除する。見えないことは見ない、存在しないことにするという状況が加速度的に進んでいる気がする。
④ タイパ(タイムパフォーマンス)という言葉
人の成長や変化は効率や生産性で測るものではない。ゆっくりでなければ見えないものがある。ゆっくりでいい。
⑤ 週刊少年ジャンプに連載された漫画 ONE PIECE の主人公のセリフ「何もできねえから助けてもらうんだ」、「俺は助けてもらわねえと生きていけねえ自信がある」
これは堂々と助けてと言える相手や場所、助けてもらえる関係、お互いに助け合える関係がある。そんなつながりが共有された社会のあり方を言うのであろう。誰かや何かに助けてもらうことへの申し訳なさや後ろめたさ、ためらいや気後れを感じなくても良い社会のあり方ではないか。安心して助けてもらえる関係があって、初めて生きて生活していけるという認識が共有された社会のことである。
⑥ 社会福祉は人なり、地域は人なり、『わがまち』は人なり。
人はみんな違う。わからない人のことをわからないままでひたすらわかろうとし続けることが関わりではないか。人は一人ひとり皆違う。孤独の闇から抜け出すには自分の幸せを祈ってくれる。誰かが必ず必要である。
⑦ 映画『はたらく細胞』→主人公の赤血球と後輩赤血球へ残した手紙の中の一文
赤血球である自分が、細菌やウイルスを倒すことができる白血球と違って、ただ酸素を運ぶことしかできないと悩んでいたが、誰が偉いとか誰が強いとかではなく、私たちは誰も1人では生きていけないから、お互いにあって足りない部分を補い合っている。そうやって、みんなでこの体(地域)を守っている大切な一員だと思えるようになった。そして、後輩赤血球に仕事を引き継ぐ。
このように締めくくられ、私たち参加者に新たな道筋を示されました。
【実践報告】
神崎学区社会福祉協議会の取り組み
① 『ふれあい食堂(こども食堂と併設)』を開いている。
子どもからお年寄りまで幅広い交流を目的とした誰もが参加しやすいスペースを作っている。この中で将来を担う若手ボランティアが出現しつつある。ふれあい食堂のお手伝いは、現役のPTAや子ども会のメンバー及び民生委員他、幅広い年代の方々が参加して、一緒にカレーライスを作って来られた方々に提供している。
② 一人暮らしのお年寄り対策として『さつき会』を開設している。
一人暮らしのお年寄りを対象に、社協と民児協が主管して食事や寸劇、ゲーム、懐メロなどで楽しんでもらっている。参加者は30人程度だが増加傾向にある。
③ 敬老会を行っている。
エルモ助成金を活用して参加者は200人程度で演劇を観劇しながら飲食を楽しんでもらっている。
④ ボランティア交流会
住民主体型生活支援訪問サービス、オープンスペース、ふれあい食堂、高齢者見守り活動、児童通学安全活動、防犯パトロールなどに従事しているボランティアのモチベーションの維持高揚を図るため、年に1回交流会を行っている。
⑤ 神崎安心ネットを作っている。
一人暮らしのお年寄りを親しい人が安否を気遣ってくれるという安心制度として神崎安心ネットを作っている。見守ってくれる気配りさんを指名して安心ネットに登録する。
⑥ サロン情報交換会
各地区のサロンの情報交換会を行っている。いろんな悩みや他のサロン活動の工夫などの情報交換、社協への要望事項を取りまとめるなどしている。
今後、公衛協や体協、青少協、自主防災連合会、ふれあい推進協議会、防犯組合などの地域の各団体の出番を作ることを考えている。この他、子ども会の活性化の必要性から若い人が多い体協などをターゲットに人材を求めていきたい。
すべての登壇者によるトークセッションで出されたこと
① 自分の地域の魅力や強みを考えること。
② 頼られる地域団体となること。
③ 人材確保には期待のオーラを出さず、先で活躍してもらうための種まきと考え、焦って期待しないこと。
④ 個人プレーにならないよう、みんなで一緒に取り組むという意識をもって臨むこと。