神田神社 幟の竿(のぼりのさお)
2026年2月15日 17時00分 秋祭りの時に幟が立つのは見慣れた風景と思います。わくわく感を隠しきれなくなる私ですが、神田神社の幟旗(のぼりばた)をかかげる竿の新調を、2月15日、神田神社境内において、宮司と神田神社総代有志で行いました。
竹の成長が止まり、水分が少なくなるこの時期は、新調のための竹の切出しに最適とされています。あいにくの空模様だった日曜の朝ですが、作業開始の頃には雨も止み、最初の作業である竹の切り出しに入りました。
切り出す竹は、竹の節と節の間隔が長く、弾力もある真竹(まだけ)です。神田神社の裏手にある山から、地主の方の協力を得て切り出した7本の竹のうち4本を幟の竿用とし、残りの3本から4本のがんぶりを作ります。がんぶりは竿の先端にかぶせる部材(画像参照-赤)で、幟旗が受ける風の抵抗をやわらげてくれるものです。
まず竹の枝をノコギリで切り落とし、節をカンナで平らになるよう削ります。チチ(幟旗に縫い付けてある輪状の布。画像参照-青)に竿を通しやすくし、チチの擦切れを防ぐためです。
次はバーナーで竹をあぶります。竹の油分を浮かせ乾いた布で拭き取る作業です。カビや害虫被害の防止、付着した汚れの除去とつや出しができ、竹を長持ちさせることができます。
最後に、がんぶりに幟旗の横竿を通す穴(画像参照-白)を手動ドリルで開けます。ひび割れが入りやすく難易度が高い作業なのですが、無事4本ともうまくできました。
聞けば、これまでの竿は10年以上使っているということ、劣化が進んでいたのも納得です。
神社は神様をお迎えし、鎮まっていただく場所です。幟は祭りに神様を迎える準備が整いましたということを知らせ、神様が迷わず降りてこられるように立てられます。作業中には、そんなあれこれを思っていたわけではありませんが、福田を守る神様をお迎えできるよう、穏やかな気持ちで取り組めたことは確かだったように思います。
こうして無事に新しい幟の竿を作ることができ、この秋も幟旗がはためくことになります。今年の幟、よく見ていただけると幸いです。
寺分上町内会
神田神社総代 上林 充