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   平成27年12月13日長尾古墳の整備をしました。
   
 
                 作業終了後の記念撮影


 
      作業開始前の準備体操             広島市文化財団の高下さんより古墳群の説明をしていただきました

      

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         戸坂の宝

広島市内では、最大級と言われる前方後円墳の在る長尾古墳群の整備作業をしました。
  平成26年12月7日
 
    


    

      
      広島市文化財団 文化財課 高下さんより古墳群の説明をしていただきました。

 
 
    

                           
        作業終了 記念撮影
 
 

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長尾古墳群遠景

写真提供 広島市未来都市創造財団文化財課

長尾古墳群について

 長尾古墳群は,戸坂地域の市街地を見下ろす茶臼山(通称西山)から北に伸びる尾根上に位置しています。現在3基の古墳が残っており,その造営時期は,古墳から出土した土器類から4世紀後半から5世紀代と推定されています。古墳とは土を盛り上げた高塚状の墓のことで,3世紀後半から7世紀頃の古墳時代に,全国各地の豪族によって多数造られました。墳丘の形態によって円墳や方墳などいくつかの種類に分かれますが,なかでも前方後円墳は,規模や副葬品などから,それぞれの地域を治めた有力な豪族だけが造ることができた特別な形の古墳だと考えられています。長尾古墳群の中で,特に第1号古墳は,広島地域でも最大級の前方後円墳であるとともに,現在確認されている太田川下流域の前方後円墳の中で南端に位置しています。これらのことから,長尾古墳群は,古墳時代の前半期のおける太田川下流域を治める有力豪族の存在やその系譜等,当時の広島地域の状況を解明する上で重要な貴跡として史跡の指定を受けたものです。(平成17年3月 広島市教育委員会設置の現地掲示板)
                                 写真提供 (財)広島市未来都市創造財団文化財課

古墳の規模


宅地造成に伴い長尾古墳の存在が明らかになり,平成11年5月~12年1月のかけて現地調査が行われました。その結果をもとに,3基の古墳群が平成14年11月29日に広島市の史跡に指定されました。

第1号古墳:前方後円墳,全長42m,後円部径約24m、後円部最大高約4.5m
   第2号古墳:円墳,直径約25目m,最大高約5m,

   第3号古墳:円墳,直径約13m,最大高約1.3m

この内第1号古墳は広島市内では最大級の前方後円墳です。太田川流域には小田中古墳群(国指定史跡)をはじめ多くの古墳の存在が確認されていますが,全長42mのこの古墳は太田川流域における最大級のもので,これが造られた頃にはこの地域には大きな政治勢力が存在したと考えられます。広島の古代史を考えるうえで大切な古墳と言われています。

ちなみに,広島県最大の前方後円墳は東広島市西条町にある「三ッ城第一古墳」で全長84mです。

長尾古墳群の尾根づたい南西部に、1700年前頃の長尾遺跡の存在も確認されてます、平成10年4月~平成11年4月に発掘調査が行われ,竪穴住居跡3軒や掘立柱建物跡1棟が確認されました。この遺跡は宅地造成工事で消滅しております。

古墳調査

 平成11年5月から12年1月にかけて現地測量やトレンチ(発掘溝)等による調査が行われ,古墳の形状や規模が明らかにされ,出土した土器類から造られた時期が推定されました。当時の調査の状況を示すのが次の資料です。
 ここに埋葬された人物は?,副葬品は?,今後の詳細調査をまたなければなりませんが何を語ってくれるのでしょうか,興味津々ですよね。



                         資料提供 (財)広島市未来都市創造財団文化財課

古墳調査作業

 古墳の調査状況を示す写真です


                        
写真提供 広島市未来都市創造財団文化財課