行事
町内会への思い
若草町内会は、発足から60年以上経っています。これまでの先輩方が町内会の組織や盆踊り、亥の子祭りといった伝統行事を継承してこられたことに対して感謝しています。それらを大切にしつつ、今の時代にあったやり方を提案し、若者の思いを聞きながら、次につなげていきたいと思っています。
町内会の行事を続けるために心がけていること
将来のまちの担い手となる子ども会や若い人達の活動を大切にしており、なるべく口を出さずに見守るようにしています。
また、参加する側はもちろん、開催する側も楽しいと思えなければ、行事は長続きしません。
例えば、子ども会の行事でも、親たちに任せっきりにするのではなく、高齢者や女性会が積極的に参加し、率先してお互いがカバーしています。
みんなができることを無理なくやって楽しめるように取り組んでいます。
町内会活動で大切にしていること
まず、隣を知る、挨拶をする、声を掛けることから始まると思います。
行事などに参加するよう積極的に声をかけ、活動を通じて顔見知りになり、楽しい思い出を共有する。町内会はこうした小さな積み重ねが大事だと思います。
Point
- 町内会行事や高齢者活動など、毎年同じ日程に決めて定例化。スケジュールが立てやすく参加しやすいようにした。
- 加入促進のため、区役所と連携して、町内会で案内パンフレットを作成し、未加入の各戸へ配付した。
- 子ども会入会案内を、町内会が作成して回覧・掲示。子ども会活動を通して、町内会入会へつながる連携をしている。
- 将来の若草地域のまちづくりのために、勉強会を開催した。
防災
取組の概要
事故や災害等から住民を守るためには、マンション管理組合のみに頼らず、住民同士ネットワークが重要と考え、自治会を設立しました。「安心、安全、住みよい街づくり」を目指し、「防犯、防災、美化」を主軸に活動を行っています。
防災の取組
A.CITY自治会は、マンション居住者の関心が高い「防災」の取組に重点をおいています。災害発生時には、自助(自主防災)や共助(住民同士の助け合い)が不可欠との認識から、以下の取組を実施しています。
- 組織づくり
いざというときに素早い情報伝達ができるよう、自治会内における「非常時の助け合いネット
ワーク」を形成(3~8人程度の小グループ) - 防災マップの設置
地域の危険個所、避難経路、避難場所を網羅した看板タイプの防災マップを設置 - 防災マニュアルの作成
約1年半かけて自分たちの手で一から作成し、全世帯に配付 - 自治会缶バッジ(会員証)の作成
災害時に自治会が作成した缶バッジをつけて避難してもらい、避難
所で自治会員の安全を確認 - 防災士資格取得の奨励
地域防災力向上のため防災士資格取得を奨励
A.CITY自治会は、防災に関する優れた取組が認められ、平成29年度に、第22回防災まちづくり大賞「日本防火・防災協会会長賞」(総務省消防庁主催)を受賞しています。
ホームページでの広報活動を始めたきっかけ
町内会のみなさんに町内会活動をもっと知ってもらいたいと思いました。
広島市が、町内会・自治会などがホームページを開設するためのサイト「こむねっとひろしま」を運用していることを知り、平成26年に町内会のホームページを開設しました。
「こむねっとひろしま」を利用してみて
文字を打ち込み、画像を貼り付けるだけで簡単に町内会のホームページを作成することができました。
回覧板や掲示板に加えてホームページを利用することで、わかりやすく活動を伝えることが出来ています。
ホームページの掲載内容
- 集会所の予約状況
- 清掃やパトロールなど町内会活動の役割分担
- 町内会活動の行事予定カレンダー
など
Point
なるべく新しい情報を掲載するため、更新の頻度をあげるようにしています。
掲載記事の追加などの更新作業があまりに負担にならないように、文章は簡潔にして、行事で撮った写真を多く載せるようにしています。
今後取り組みたいこと
もっと多くの方に見てもらうため掲載項目を増やしていきたいです。
また、見やすいホームページにするため、たとえば、ホームページを作成している他の町内会に話を聞きに行くなどして、レイアウトの工夫をしていきたいです。
補助金の活用
取組の経緯
小学校及び子ども会加入者の減少に伴い、「子ども会」が解散し、「秋祭りの神輿」を中断せざるを得ない状況となっていました。
地域の活性化を図るため、町内会会員からの神輿の復活を求める声があがったことから、「区の魅力と活力向上推進事業補助金」を活用し、復活させることになりました。
取組みの内容
- 子どもたちにも参加してもらい、幅広い年齢層の地域住民が一緒に神輿の組立作業を実施しました。
- 秋祭りで神輿を担いで町内一円を回り、地域住民同士が交流しました。
- 特別養護老人ホームとグループホームに訪問し、お祭りの歌を歌ったり、神輿に触れるなど、入居者や職員の方に参加してもらいました。
Point
- 女性や子どもたちが参加しやすいよう、重量が軽く危険が少ない俵神輿を採用しました。
- 市販の神輿を使うのではなく、住民同士が一から手作りすることとし、デザインなども地域住民のアイディアを盛り込みました。
事業の効果及び今後の取組について
住民みんなで力を合わせて行事を成し遂げることで、町内会会員相互の絆が深まるとともに、地域住民と特別養護老人ホームやグループホームの職員・利用者の交流を深めることができました。
町内会活動は、継続することが大切なので、常に若い方の参加を念頭におきながら行事を進めていきたいと思います。
組織運営
ともに喜び合える集会所を目指して
安佐南区長楽寺にある「ふじが丘集会所」は、昭和62年(1987年)に建設された地元所有の施設ですが、建設から約30年が経過し改修することになりました。改修に当たっては、地域のニーズに合った「交流の場」となるよう心がけました。
実現までの道のり
住民の理解と協力が得られなければ、施設の改修は実現しません。
「皆の集会所」という考え方を大切にし、建設準備委員会を立ち上げるとともに、利用者である住民の声を聴くためのワークショップや住民アンケートを実施しました。
改修工事の完了に約5年の歳月を要しましたが、住民自らが、労を惜しまず検討会に参加し、自分たちの施設であることの自覚を持つことによって、完成した時の喜びを共に分かち合うことができるのではないかと思っています。
- 平成25年 7月 建設準備委員会の立ち上げ、改築に向けた検討がスタート
- 平成26年 4月 土地・建物等の基本事項の調査確認
- 平成27年 5月 改修内容の具体的検討、広島市の補助金内容確認
- 平成28年 4月 自治会の定期総会にて改修の承認
- 平成28年 8月 業者見積、広島市への補助金事前申請
- 平成29年 3月 業者決定
- 平成29年11月 工事着工
- 平成30年 2月 工事完了
主な改修内容
住民からの積立金と広島市の補助金を活用し、限られた予算の範囲内で必要な機能を絞り込みました。
- 畳の部屋をフローリングに改修し、地域で盛んな卓球場として利用可能に。
- 可動式の間仕切りを採用し、多目的な使用も可能に。
- バリアフリー化、冷暖房設備整備により、快適ですごしやすい施設に。
- トイレを増設し、男女別に。流し台を取替え清潔に。
- 照明設備LED化、屋根・外壁塗装による劣化防止。
加入促進の取組
連合町内会を構成する単位町内会・自治会の会長が集会所に集まり、加入促進のための取組を検討。
また、定期的に、各単位町内会長・自治会長が、検討結果を踏まえた加入促進の取組状況・結果等を報告。
取組の効果:折上町内会(約160世帯:大町学区連合町内会の構成団体)では
連合町内会での検討結果等を踏まえ、役員が平成23年4月以降、2人1組で未加入世帯を訪問し、町内会の活動内容などを、独自に作成したチラシを配付するなどして説明
約3年間で新たに40世帯以上が加入!
ここがポイント!
ポイント(1):未加入世帯を直接訪問し、町内会の活動内容等を説明
未加入の理由を「勧誘されなかった」、「加入の仕方を知らない」とする住民が意外と多いため、町内会側から働きかけることで、こうした世帯の加入が期待できます。
ポイント(2):町内会が独自に加入を呼びかけるチラシを作成・配付
自分たちの地域の町内会の活動内容、会費等を記載したチラシ等を作成・配付することで、町内会に対する地域住民の理解がより深まります。
※チラシの作成については下記(参考)をご覧ください。
(参考)町内会・自治会独自の加入促進チラシの作成について
加入促進チラシの作成に当たっては、以下の要件を簡潔に記載することがポイントです。
- 町内会・自治会の概要(町内会の範囲、何世帯が加入しているか)
- 活動内容(いつごろ、どんな活動を、どのくらいの頻度で行っているか)
- 町内会費・自治会費(金額、支払方法、納めた会費がどのように使われるか)
- 連絡先(入会希望や質問がある場合の連絡先)
これに行事などの写真やイラストを加えると、活動をよりイメージしやすくなります。
町内会独自の加入促進チラシの例.pdf
加入促進の取組
「もみじマンション城ケ丘」では、平成2年(1990年)11月の入居開始以来、町内会・自治会には入っていなかった。
平成23年(2011年)3月の東日本大震災を受け、隣近所の関係を見直そうという機運が高まり、自治会発足のための取組を開始
同年10月、管理組合の役員を対象に、「町内会・自治会の役割等」をテーマとした講座を開催(『市政出前講座』(講師:東区役所職員)を活用)
同年12月、管理組合の通常総会で自治会の発足と連合町内会への加入を承認
ここがポイント!
ポイント(1):東日本大震災を契機に、地域の支え合いの大切さを再認識
町内会の親睦活動などを通じ、住民同士が日頃から付き合いを深めることで、困ったことはお互いに協力し合って解決しようとする助け合いの気持ちが生まれます。このような支え合いの精神は、日ごろ感じる暮らしやすさにとどまらず、東日本大震災のような災害時の救助活動まで、さまざまなところで力を発揮することを、住民の皆さんに認識してもらうことはとても大切です。
ポイント(2):市政出前講座の活用
広島市では、職員が皆さんの地域に出向き、市の施策や制度・事業などを説明する「市政出前講座」を行っています。町内会・自治会をテーマとした講座もありますので、ぜひ、ご活用ください。