JR井原市駅

■井原市駅の変遷
 備北地方と広島市を結ぶため、芸備鉄道会社により、大正4年4月に東広島・志和地間までが開通しました。
 その後、昭和12年7月に広島-三次間を国鉄が買収し、現在の芸備線となっています。
 芸備鉄道の開業時から、井原市駅は設けられており、開業後は駅周辺に商店街が建ち並ぶようになり、白木町最大の商店街を形成するなど、井原地区の人々の暮らしに多大なる価値をもたらしました。
  木造の旧駅舎は、井原地区の住民を、朝は見送り、夕には迎えてくれる、レトロな建物でした。
 
旧駅舎 線路側
  
■井原市駅 旧駅舎での104年の歩み
 年月日内  容 
 1915(T 4). 4.28 東広島駅(現在の矢賀駅付近)~志和地駅間の約59.06kmが「芸備鉄道」として開業。これと同時に、井原市駅舎を設置。
 1929(S 4). 3.20 気動車(ガソリンカー)導入、4年後にディーゼル動力併用認可。
 1937(S12). 7. 1 国有化され、「芸備線」と改称。
 1986(S61). 4. 1 井原市駅が無人駅となる。
 1987(S62). 4. 1 国鉄の分割民営化により、JR西日本となる。
 1991(H 3).11. 1
三次駅~広島駅間のワンマン運転開始。 
 2002(H14). 3.22 急行「ちどり」引退、急行「みよし」に統合
 2018(H30). 7. 6平成30年豪雨災害により、狩留家駅~白木山駅間の鉄橋が流失し、全線が不通に。その後、代行バスを運行。 
 2018(H30). 7.23 広島駅~下深川駅間の運行が再開。
 2019(H31). 1 「井原市駅シンプル化工事のお知らせ」の公表。 
 2019(H31). 2.24井原上市一区・二区自治会の主催により、「芸備線井原市駅舎 104年間 地域の為にありがとう」の会を開催。 
 2019(H31). 2.25井原市駅の旧駅舎・トイレ・旅客上屋の撤去および新駅舎の設置  ※この時からトイレは無くなりました。
(参考:2019年の「ありがとう」の会の開催時に配付された入場券から(一部補記))

ありがとうの会 20190224

■井原市駅の駅舎の建て替え(シンプル化)
 私たちの祖父・祖母や父母、そして家族全員が利用し、長年愛されてきた木造駅舎は、老朽化が進んだことから、平成31年1月から3月にかけて行われた「井原市駅シンプル化工事」により、現在の金属製の駅舎へとその姿を大きく変えました。
旧駅舎 井原市駅
 
井原市駅 解体撤去工事
 
新駅舎 井原市駅

【360度写真】
 (+)で拡大、(-)で縮小できます。広告は(×)を押して消せます
■ 駅舎建て替え時
 旧駅舎の奥に新駅舎が建設されているときの写真です。 
 
 
<チェックポイント!>
【蒸気機関車C5864号 第3位動輪 ~井原小学校~】
JR井原市駅の駅舎が銀色の簡素な建物となり、見応え度が下がったという鉄道ファンの方にそれを補う見学ポイントをご紹介します。
JR井原市駅から徒歩2~3分の場所に位置する広島市立井原小学校。
ここには、知る人ぞ知る、蒸気機関車C5864号の第3位動輪(両輪)が昭和48年2月からひっそりと置かれています。
これまでは、小学校の門扉を開けないと見えない位置にありましたが、隣接するJA広島市 井原支店との間に設けられていたブロック塀が安全対策のため取り壊され、金網に改装されたため、敷地内に入らなくても安全安心に見学できるようになりました。
JR井原市駅にお越しになられた鉄道ファンの皆様に、是非あわせて見学いただきたいスポットです。
(ちなみに、C58の車輪は、この近辺ではJR向原駅、JR甲立駅、JR志和口駅の近くの高南小学校敷地内に点在していますが、細かな説明書きは広島市立井原小学校内が一番詳しく載っていると思います。)
動輪01

動輪02

説明書き 動輪