子どもが健やかに成長できる「まち」
障がい者福祉部会 部会長 河野 正臣
 いつの時代も子どもは、未来を担う地域の宝物です。そして誰にも子ども時代があり、地域でさまざまな経験を重ね、多くのいろいろな人との関わりの中で大人になってきました。
 しかし、最近は核家族化が進み、地域のつながりが薄れていることなどから、地域全体で子育てをすることが少なくなってきたと言われています。
 観音地区の子どもたちが、たくましく健やかに成長するためには、家庭、学校、地域社会がそれぞれの役割と責任に応じた取り組みを互いに連携・協力しながら進めなければならないと思います。この観音地区では、こうした認識が広がりを見せ、地域で子どもを育む活動が進められています。小学校の原校長先生から地域の皆さんの応援のお陰で、子どもたちの学力、体力、心が伸びてきており感謝しているとのうれしいお話も聞きます。
 平成22年4月に、これまで任意加入であった地域の子ども会が、全員加入の五日市観音児童会として新たにスタートしました。このことは、これまで以上に学校、PTAや町内会、各種団体の連携や協力が必要です。日々行われている見守り活動での声かけやあいさつ、各地域の盆踊りや秋祭り、夏休みのラジオ体操、子ども夏祭り、そうめん流しやもちつき大会など、PTA活動を中心に多くの地域の大人が集い、協力・支援しています。民生委員・児童委員もこのメンバーの一員として子どもたちと触れ合い関わり合います。こうした日々の体験やいろいろな人とのコミュニケーションを通して、子どもたちの「生きる力の根っこ」が育っていきます。
 子どもたちが健やかに成長できる「まち」は、高齢者をはじめ誰にとっても安心して住みやすく、助け合いや支え合いのできる「まち」だと思います。これからもお互いが、自分にできることで力を合わせ、頑張りましょう。
介護支援専門員と観音地区民生委員・児童委員とのネットワーク会議
高齢者福祉部会 松尾 朗

 毎年二回、地域包括支援センターとの勉強会を持つ中で、今回も、高齢者に関わっておられる介護支援専門員さんと、民生委員・児童委員、地域包括支援センターの皆さん総勢40名の方々と、情報交換及び、一人暮らし高齢者の対応についての意見交換会を持ちました。地域包括支援センターとの連携は日々行っていますが、実際に、高齢者と関わっておられる介護支援専門員さんと、お互いの要望や理解ができていない点の勉強会を、一つの事例を通して話し合いながら、解決し理解していくという方法で行いました。
 自分の担当地域の高齢者が介護認定を受けられ、ヘルパーさんの対応が始まると、正直ホッとしておりましたが、こういった交流を持つことにより、介護支援専門員やヘルパーさん方々と連携を取りやすくなり、話しやすくなり、相談しやすくなる等々、高齢者の見守りについて、民生委員・児童委員はここまで、介護支援専門員はここまで、という分け隔てのないお互い重なり合った領域を持った、よりきめ細かい高齢者の見守りが出来るようになった事は、大変ありがたく感じている次第です。これからも続けていきたいと思います。
八幡学園との交流会
児童福祉部会 砂田 真宏

 「ピザの釜って、どうやって作るんかね。やったことある?・・・おじさんは食べるのが専門じゃけぇ、知らんよぉ。まあやってみようーやー・・・」で始まった、東区の広島市森林公園での総勢77人、ピザ焼き体験でした。
 薪を割り、炭火を起こし、生地を発酵させ、手作り釜で3分から5分くらいかな?ちょっとコゲたけど。子どもたちも、おじさん、おばさんも予想以上のでき具合に、「なかなかおいしいね、けっこうたくせんあったね、弁当が食べれるかね?」と。その後、みんなで釜を分解し後片付け、30分くらい山道を歩いて下り、お昼のお弁当。子どもと顔を見合わせて「にっこり」。
 言葉は少なくとも、胃袋と足と笑顔を共有した一日。バスを見送りながら、お互いに、思わず、振る手に力が入っていました。
 聴こえずとも「頑張れよ!頑張ってね!」との、こころの声を、あちらこちらに感じました。ありがとうございました。