あいさつを通してつながりを
観音地区民生委員児童委員協議会 
会長 佐々木 繁盛

 急激な社会環境やライフスタイルの変化により単身世帯が増加する一方で、中心部においては高層の大型マンションが増加し、人間関係が希薄化しています。民生委員児童委員が、調査等でアパート等を訪問しても、住所に室番号も表札もなく、誰がどこに住んでおられるか分からず、隣近所に尋ねても、隣に誰が生活されているかもわからないのが現状です。
 また、町内会に加入しない人も増えて、地域住民がお互いに無関心で日常的なつながりも薄くなってきています。
 家族や地域で助け合う力や地域のつながりが弱くなり、地域で孤立してしまう人が増加し、社会問題化しています。
 まずは、隣近所で、あいさつから始めましょう。
 あいさつを通して顔見知りなり、ご近所付き合い・向う三軒両隣の関係を再度よみがえらせ、支え合い、助け合いが出来る観音地区を目指したいものです。隣近所の顔が見え、「遠くの親戚より近所の助け合い」を広げ、地域福祉や地域防災防犯地域環境の保全や地域教育、郷土文化の振興などを充実させ、安心で安全な観音地区にしたいものです。
 朝には「おはようございます」「行ってきます」「いってらっしゃい」の元気な声が響き、夕方には「お帰りなさい」「ただいま」と笑顔であいさつが交わされる観音地区にしましょう。町内会の楽しくふれ合う催しにも気軽に参加しませんか。様々な人々との交流は、人間関係の輪を広げ信頼関係を築き、老後を支える大きな資産にもなると思います。
 地域で、ちょっとした思いやりが助け合い・支え合いの気持ちが広がれば、絆が強まり、
地区の見守りにもなり、安全で安心な地域がよみがえると、私は信じでいます。
 「ここの地域に住んでよかった!」と笑みがこぼれるような観音地区に是非とも、再生するつながりを期待したいものです。
 最後になりましたが、昨年十二月一日に一斉改選があり、観音地区十七名の内五名の交代がありました。町内会長様をはじめ、推薦にご協力いただきまして誠にありがとうございました。私たち、これからも行政機関や観音ネットワーク諸団体と連携を図りながら、高齢者・障がい者・子どもたちが安全で安心して暮らせる、明るく住みよい町づくりに努力してまいります。
 皆様方のご協力ご支援を、よろしくお願いします。
子どもたちとの関わりを通して
 
栗園 博子
 民生委員、児童委員が参加する行事の中で、子どもたちに接することが多くあります。
 保育園の運動会や卒園式では、小さな体で精一杯頑張っている姿がとてもかわいらしいです。保護者の方と同じ目線で、健やかに育つようにと願わずにはおれません。
 小学校では、一年生が伝承遊びで、あやとり、羽根つき、こま回しなどをします。地域の大人は子どものころを思い出しながら、子どもに遊びを伝えます。子どもたちは真剣に取り組む姿を見せてくれます。体育館のあちこちで弾んだ声が響きます。
 また、子どもたちが校庭で育てた植木鉢の花を一人暮らしの高齢の方にお届けする事もあります。道中の交通安全に気をつけながら、高学年の子どもと地域の大人で家庭を訪問します。花と絵手紙をプレゼントするときに添える言葉は、さすが高学年だと思える心のこもったものです。プレゼントされて涙を流して喜ばれる方もおられます。「ありがとう、頑張って勉強してね」と励ましの声を掛けてもらうと、子どもたちは素直に喜び、この活動に誇りを感じている様子です。
 このごろ核家族が多く、日頃おじいちゃん、おばあちゃんと過ごすことが少ない環境にあります。地域の大人が子どもたちを見守り、その成長を実感できることは、大人にとりましても幸せなひとときだと感じています。
 子どもたちが学校・育成会・町内会などの行事に参加することで、学年・クラスを越えた子ども同士の幅広い友情が生まれることを願っています。五日市観音には私たち民生・児童委員も一員であるネットワークがあります。子どもを見守り、寄り添う輪です。子どもも大人も安心安全な地域であるように連携し、研修を継続しています。
野外活動支援に参加して
青木 由喜
 9月25日、観音小学校5年生の野外活動支援に参加しました。児童の皆さんは2日目です。昨夜は、テントで寝不足気味ではありましたが、自分たちで作らないといけないという使命感に燃えていました。
 メニューは、野外活動といえば「カレー」が、去年から「すきやき」に変わりました。各自、担当の仕事をテキパキ?こなし、出来上がったご飯、すきやき、サラダは、とてもおいしかったようです。満足顔の子どもたちに「今から、もっと頑張ってね。」と忠告しました。何度か参加して、後片付けが最も大変で大切だと感じていたからです。残飯・ゴミの分別や、自分たちの使った食器・なべ・調理器具の汚れはもちろんのこと、水気も残さずにということは、大変な作業でした。
 先生の厳しい目でチェックされ、何度も「やり直し」と言われていた班もありました。しかし、投げ出すこともなく頑張り、「合格!」と言われた時の顔は、輝いていました。班で助け合って作業をすることは、将来、必ず役立つと思います。
 また、いつか「小学校の野外活動に地域のおじさん、おばさんがきてくれたなあ」と、思い出すことがあればいいなと思いました。