佐伯区民生委員児童委員協議会では、「家族みんなで朝ごはん」運動の啓発運動を行い、区内の保育園、学校から、朝食を食べてくる子どもが多くなったと大変喜ばれています。
 しかしながら、広島市の食育調査によると、朝ごはんを食べてくる子どもが増えているものの、まだ、1割以上の子どもは、朝食を毎日食べる習慣がないとの報告があり、驚いているところです。
 子どもが健康的に活動するためには、規則正しい生活をすることが基本です。親の生活スタイルに合わせて夜更かしをし、朝食をとらずに登校する子どもがいるという話も耳にしました。
 生活リズムを規則正しくするためには、親の協力が不可欠です。子どもが学校で、思う存分、勉強や運動をするために、朝早く起き朝食をしっかりとることが必要なのです。
 親の都合で夜更かしをすれば、子どもは、朝早く起きることが出来ず、朝食を食べる時間もありません。しかも、学校で眠くなり授業に集中することも出来ず、あげくの果て、昼前に、エネルギーが切れてしまいます。親の夜更かしが、子どもの生活習慣の乱れにつながっているように思えてなりません。
 調査結果をみると、子どもが朝食をとらない原因の一つに、「親が朝食を作ってくれないから」というのがありました。今一度、大人中心の生活から、子ども中心の生活リズムに、見直しをしていただきたいと強く思います。

 規則正しい生活習慣を身に付け、ひとりで早寝早起きができるようにすることが、親のつとめです。それを見逃すと、生活の乱れが行動の乱れを生み、結果的に非行や不登校などに結びつくことにもなりかねません。もう一度、原点に戻り、親業について、家庭で考えていただきたいと思います。

 最後になりましたが、昨年11月末、民生委員・児童委員の任期満了に伴う、3年ごとの一斉改選があり、観音地区17名の内5名の交代がありました。町内会長様をはじめ、推薦団体の皆様方には、候補者の推薦にご協力いただきまして、誠にありがとうございました。

 私たちは、これからも行政機関や観音ネットワーク諸団体と連携を図りながら、高齢者や子どもが、安全で安心して暮らせる、明るく住みよい町づくりに努力してまいります。皆様方のご協力、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

くにくさ苑の施設研修を終えて  
高齢者福祉部会 八木 康子
 6月2日(水)、安芸区阿戸町「くにくさ苑」の施設研修に参加致しました。
 この施設は、「人生の最後を輝いてもらいたい」との思いと「やすらぎ」「豊かさ」「喜び」をもって生活してほしいとの願いから設立されています。厨房では広島県が開発した「冷凍含浸法」の技術を基に、見た目は普通食だが、スプーンで簡単につぶれる柔らかい食事で、刻み食や流動食でなく、お年寄りが喜びを持って楽しく食事をされている様子でした。
 また、福祉の先進国、スウェーデンとの交流により、職員の研修を積み重ね、国際交流が図られていました。
施設見学に参加して      
障がい者福祉部会 城元 照子
 6月3日(木)、視覚障がい知的障がい等併せ有する盲重視障がい者の施設「愛命園」を施設見学しました。
 利用者の人権を尊重し安全で安心して生活ができ、人生が豊かになるように愛命園では一人ひとりの障がいを把握し、個別の支援計画に基づいて適切な支援が行われています。
 使用者の高齢化に伴う障がいの重度化、多様化が進んでいる状況、健康管理、疾病の予防、特に生活習慣病の予防とケアに配慮しながら、どのような境遇におかれても、日々力強く懸命に生活を送っている姿に、希望と勇気をもらいました。「愛し守り続けたい命」感謝の気持ちを大切にし、地域の人との輪を広げ発展することを願っています。
島根あさひ社会復帰促進センター             
生活福祉部会 岩井 鈴江
 佐伯区民児協生活福祉部会は9月7日(火)、浜田道旭インターから車で3分、まわりが緑でのんびりした所にある、島根あさひ社会復帰促進センターを施設見学しました。
 この施設は、官と民が「地域と共に創る」を重視して、受刑者の真の改善更生と円滑な社会復帰の実現を目指しています。
八幡学園との集い     
児童福祉部会 河野 正巨
 急に肌寒くなり秋の深まりを感じた10月30日(土)、八幡学園の子どもたちと豊平どんぐり村へ行きました。
 民生委員・児童委員が、幼児から中学生までの子どもたち一人ひとりとペアになり、今日一日何もかも一緒に活動・行動して交流を深めます。今年初めてのそば打ち体験に挑戦。真剣な表情で一生懸命に「こねて、のばして、包丁で切る」作業に取り組みました。その出来栄えをそば道場の先生から誉められたグループも多くありました。
 切れ切れのそばであっても自分の手で作り上げたそばです。子どもたちは、「おいしい」を連発しながらうれしそうにほおばっていました。きっと心に残る体験になったことでしょう。

 こんにちは。広島市城山・五日市観音地域包括支援センターです。地域包括支援センターとは、広島市から委託を受け、高齢者の皆さんが住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、地域での生活を総合的に支援する機関で、地域の身近な相談窓口です。専門の職員(保健師、社会福祉士、主任ケアマネージャー、ケアマネージャー)が介護や保健・医療・福祉などさまざまな相談に応じます。
 例えば、「介護保険について知りたい」「最近、足腰が弱ってきた。物忘れが多くなってきた」「ひとりでお金を管理するのが、不安になってきた」「訪問販売の被害にあったが、どうしたらいいのか分からない」「認知症の親の徘徊がひどく困っている」「隣りから怒鳴り声がする。お隣さんを外で見かけなくなったので心配だ」というような相談を受けています。その他どこに相談していいのか分からない心配ごとや悩みなどでもご相談していただきましたら、適切な機関につなぐ事もできます。
 センターでは次のような事を行っています。
 まず介護予防の支援を行っています。
 いきいき健康づくり教室という教室を毎月公民館で実施しています。内容は、体操や口腔、栄養、認知症、消費者被害のお話などをしています。それぞれ専門の講師を呼んで行っています。毎月10~20名参加されています。
 介護保険についての相談があった場合、区役所に申請することが困難な方には、ご自宅に訪問し、状況の把握、介護保険の説明をさせていただき、介護保険の申請代行を行っています。要介護認定で要支援1・2と認定された方にケアプランという元気に生活するための計画書をつくり、介護保険のサービスの利用を支援します。要介護と認定された方には居宅介護支援事業のケアマネージャーを紹介します。
 健康診断などで「介護が必要となる可能性が高い」と判定された高齢者の方にもケアプランをつくり、介護予防事業(転倒予防教室、栄養改善教室、お口の健康教室など)の利用を支援します。
 次に財産管理や高齢者虐待、消費者被害などの相談も受け、高齢者のみなさまの権利を守ります。お金の管理や契約に不安がある方には、成年後見制度などの説明や利用支援を行います。高齢者虐待や消費者被害については、早期発見と防止ができるように他の専門機関と連携しながら支援しています。
 最後に民生委員の会議や地区組織の会議に参加したり、センターが開催する会議に地域の関係機関や医療機関、ケアマネージャーなどに参加していただき、ネットワークづくりを進めています。
 広島市城山・五日市観音地域包括支援センターでは現在4名の職員が担当させていただいています。何かありましたら、お気軽にご相談ください。(TEL921-7755)

かんのん民生委員児童委員だより