お医者さまから一言
この春入学される一年生をお持ちの保護者の皆様へ
新入学おめでとうございます。
期待と不安でいっぱいの毎日をお過ごしでしょう。
朝、しっかりと目をさまして、きちんと朝食をとり登校ができるように
今から生活リズムを整えていきましょう。
そのためには夜は早めに休むことも必要ですね。
また、登校前にバタバタするのは子どもを緊張させることになりますので
前日の準備も大切です。
最初はさりげなく手伝って忘れ物がないように
一緒に準備するのもよいでしょう。
お昼間、学校で頑張った分、家ではゆったりと過ごさせてあげて下さい。
そのためにはお家の人たちが、余裕をもって子どもたちに
接してあげることことが大切です。
子どもが学校の出来事を話すときにはきちんと耳を傾けて
聴いてあげましょう。
「がんばってね」という言葉かけよりも、「よくがんばったね!」
とほめてあげましょう。
優しさに包まれた家庭で、じゅうぶんに疲れがとれ、
落ち着いた気持ちになれれば、また明日
元気に「行ってきま~す。」と
出かけてくれることでしょう。
☆春休みの間、通学路の確認をしながら一緒に学校へ行ってみる
のもいいでしょう。
☆和式トイレをみたことのないお子様がおられるようです。
機会があればどこかで体験しておくとびっくりしなくて
すむかもしれません。
お問い合わせは
大谷小児科医院 電話 272-8345
己斐地区の新型インフルエンザ状況
10月半ばから新型インフルエンザの感染がひろがり
己斐地区の小学校・幼稚園がつぎつぎに学級閉鎖や休校になりました。
クラスによっては子供たちのほとんどが罹ったというところもありました。
免疫ができるまで2週間ぐらいかかるので
もう少し早く予防注射が始まっていれば
子供たちも苦しまなくてもよかったのになあと思います。
今もワクチンの入荷が少なく(発注の20%しか入らず)
現在、当院では次のワクチンが入るまで予約受付も休止中です。
先週からインフルエンザの患者さんも減ってきました。
このままおさまると良いのですが。
例年、季節性のインフルエンザは今頃から増えていきますので油断は禁物です。
手洗い・うがい・マスク着用は予防の3大原則です。
状況は刻々と変化していきますので、
なにかおかしいなと思われたらすぐにお電話でご相談ください。
お問い合わせ・予約の申し込みは
大谷小児科医院 電話 272-8345
ヒブワクチンをおすすめします
細菌性髄膜炎を予防するワクチンの登場です
「ヒブワクチン(商品名:アクトヒブ)」です。
ヘモフィルス属インフルエンザ b型菌のことを略してヒブ(Hib)と呼びます。
※ 「ヒブ(Hib)」とは「b 型インフルエンザ菌(Haemophilus influenza type b)」の略。
「インフルエンザ・ウイルス」とは全く別の細菌です。
ヒブは、子どもさんの鼻やのどにいることがありますが、そのままでは病気にはなりません。ヒブが血液や肺の中に侵入すると、髄膜炎や敗血症・急性喉頭蓋炎などの深刻な病気をひき起こします。
通常5歳以下の乳幼児がかかります。
髄膜炎とは、脳や脊髄(せきずい)という重要な神経を包んでいる髄膜に細菌やウイルスが感染しておきる病気です。発熱、嘔吐、頭痛、不機嫌、けいれんなどの初期症状から始まり、ときに重篤になることもありますし、重い後遺症も心配です。もしかかってしまうと治療がとても難しい感染症です。
ヒブワクチンの使用が認められていなかった日本では、年間600人ものこどもさんがヒブによる髄膜炎にかかっていると推定されています。その約半数は生後6ヶ月から1歳までのお子さんで、かかると5%のお子さんが亡くなり、20%前後のお子さんに後遺症が残ります。諸外国では、10年以上も前からヒブに対するワクチンを定期接種として接種し、ヒブによる深刻な病気は100分の1程度に激減しました。
日本でも平成20年12月から接種できるようになりました。
これから日本でも子どもたちを重い髄膜炎から守ってくれることが期待できます。しかし、現在はまだ任意接種のために、保護者の負担がとても大きいです。早急に予防接種法に定めるなど、公的な支援が求められています。
☆ヒブワクチンを受けるべき子どもは?
対象者 生後2ヶ月から5歳
接種回数 2ヶ月~7ヶ月 基礎免疫3回 追加接種1回
7ヶ月~1歳 基礎免疫2回 追加接種1回
1歳~5歳 1回接種
費用 公費補助はなく、全額自己負担になります。
1回7000円です。
☆ ヒブワクチンの副反応は?
局所の発赤、腫脹、しこり程度です。先進国では10年以上前から、定期接種とされており、このたび日本で使用されるワクチン(商品名:アクトヒブ)だけでも全世界の子供達 1億5千万人以上に接種された実績があります。
☆ ワクチンに牛成分が含まれているというが?
本ワクチンには牛の成分(フランス産ウシの肝臓および肺由来成分、ヨーロッパ産ウシの乳由来成分、米国産ウシの血液および心臓成分)を製造過程に使用しています。米国産ウシ由来成分は米国農務省により健康であることが確認されたウシに由来し、欧州医薬品審査庁のガイドラインを遵守して製造されています。また、諸外国において本ワクチンの接種によりTSEが人に伝播したとする報告はありません。したがって、そのリスクは理論的に極めて低いものと考えられています。
☆ 予約が必要です
お問い合わせ、ご予約は当院まで
大谷小児科医院
☎ 082-272-8345