毘沙門天初寅祭(平成27年)


毘沙門台の今・毘沙門天堂初寅際》                  
  ・・・毎年陰暦正月初寅の日を
                 縁日として大祭を修業す
                                (毘沙門天堂縁起より)・・・
 今年の初寅祭は2月18日・19日に行われ、多くの参拝者で賑わいました。
 去る2月15日に開催された「メンズサロン」に毘沙門堂総代表の 中野悦夫氏にお忙しい中、講師としておいでいただき毘沙門堂の災害復旧の様子や 改めて歴史、縁起、功徳などの講話をしていただきました。厚く御礼申し上げます。   
 毘沙門堂は昨年8・20広島土石流災害で大きな被害を受けましたが、門信徒の皆さん、学生・近隣住民を含む多くのボランティアの皆さんの熱い思いとご努力で、いち早く(仮)復旧が成り、無事今年の初寅祭を迎えることができたとのことです。
 
           (2015/02/19 HP委員 1丁目 船岡  同 2丁目 濱本)
  
  
 
毘沙門天 初寅祭   
   
 毎年2月に行われる毘沙門天の初寅祭には、もう20年以上も毎年参拝している。僕自身は半分遊びのお参りだから御利益は授かっていないが、家内は真面目な参拝だから御利益はあるようだ。
今年も2月16日の午後7時過ぎに家を出てお参りした。
毘沙門台1丁目の自宅を出て登り道を上っていく。   
   「今年は百段階段を通ろう。一寸は楽だと思うよ」と家内に話しかける。
   「今晩は」
   「お参りですか?」
   「そうです」
   「ご開帳は何時ですかねぇ」
   「確か偶数の時間だったと記憶していますが...」
  百段階段を登り、南の方を見ると空気は澄んでいて夜景がきれいだった。ここで数枚シャッターを切った。東町内会のエリアに入ると家が新しい。ここを通り抜けてバス停まで来ると人だかりで賑やかだ。
  「いつもより多いわねぇ」
  「そうかなぁ」
  「そうよ。今年は土曜日に当たったからよ」
 毘沙門天は沢山のお地蔵がある。毎年家内はそのすべてに賽銭を上げ、お祈りする。今年もそれをしながら境内を目指す。ところが途中で人の動きが止まった。どうやらご開帳を待つ人で境内から50メートル下のここまで人が一杯で渋滞しているらしい。
  「この辺で動けなくなるのは初めてだ」
  「晴れてて、年々お参りする人が増えているみたいね」
  「あれは?」
  「誰か倒れているわ」
  「酔っ払い?」
  「何か違うみたい、吐いたらしいわ」
  「ここで倒れた人を見るのは初めてだね」廻りもザワザワして、警備員が「救急車」と叫んでいる。
10分程すると救急車が来て消防隊員が駆け上がってきた。これを待っている時間に行列は2メートル程進んだかなぁ。殆ど動かない。
  「あ、花火だ」と誰かが叫ぶ。
 どうやら午後8時のご開帳が始まったらしい。ご開帳が始まると行列は動き出した。そして8時半頃僕ら夫婦もご開帳を拝むことができた。 
写真 御開帳を待つ人々 写真 初寅祭境内

                            (平成25年2月20日 文・写真: HP委員 永山 )

権現山 毘沙門天初寅祭



毘沙門天初寅祭

権現山毘沙門堂のご本尊の毘沙門天像を開帳する「初寅祭」は、毎年旧暦の寅の日の前日に営まれている。例年祭りの日は寒く、白い物が残っていることが多いが、  今年は天候にも恵まれて割合に穏やかな日であり,丁度土曜日と日曜日であったので参拝者は子供から高齢者まで多くの人々で賑わっていた。
 16日正午に最初の「ご開帳」が始まる。右手に福、徳、財を授かる「法棒」を左手に知恵を授かるとされる「宝塔」を持つ毘沙門天像が姿を現すと、参拝者は年に1度しかないので少しでも近くて長く拝みたく長蛇の列は遅々として進まない。炎の中の読経は厳かで心にしみ渡る。毘沙門天様と一体になります様にと「おんべいしらまんだやそわか」と唱えながら参拝をする。
  
                                   
                            
 参拝を終えると「お福銭」を頂く、財布に入れて置けば福を呼ぶというが、由来は、昔毘沙門天様からお金を借りて商売で大金持ちになったと言う事からの慣わしで、毘沙門天さんからお金を借りたのだから来年はお返ししなければならない物であるという。ご開帳は16日に5回17日に7回行われ、終わりにお福もちの配布である。色々な由来や仕来たりが有るが、ご本尊を拝みお福銭やお福餅を頂き豊かな気持ちになり1年の無病息災を願ったものです。
 
                                     (HP委員 品川)