井口二丁目町内会の取組


 井口には昔ながらの神楽やとんどや盆踊りなど、受け継ぐべき伝統行事がたくさんあります。これらの行事を、各町内会や地域の団体が共同で催し、地域住民の交流の場になっています。

 この地区では、町内会などの行事に地域の中学生が積極的に参加してくれます。子どもたちが参加することで、行事が盛り上がりますし、子どもを通じて親も行事に関心を持ってくれるので、地域全体の活性化につながっていると感じています。

 また、最近、地域の自主防災マップを作成したのですが、実際に災害が起きたときには、助けが必要な人の把握と、その人をどのように避難させるのかが、とても重要です。そのため、ご近所同士が顔の見える関係になっておくことが、非常に大切だということを改めて実感しています。


 自分の住んでいるまちを良くしたいという思いは、みんな一緒だと思う
ので、町内会活動を通じて、地域の一人一人の思いをつなげていきたいと
思います。






行事関係:将来のまちの担い手へ受け継ぐ地域活動(東区 若草町内会)

▼町内会への思い
 若草町内会は、発足から60年以上経っています。これまでの先輩方が、町内会の組織や盆踊り、亥の子祭りといった伝統行事を継承してこられたことに対して感謝しています。それらを大切にしつつ、今の時代にあったやり方を提案し、若者の思いを聞きながら、次につなげていきたいと思っています。

▼町内会の行事を続けるために心がけていること
 将来のまちの担い手となる子ども会や若い人達の活動を大事にしており、なるべく口を出さずに見守るようにしています。
 また、参加する側はもちろん、開催する側も楽しいと思えなければ、行事は長続きしません。
 例えば、子ども会の行事でも、親たちに任せっきりにするのではなく、高齢者や女性会が積極的に参加し、率先してお互いがカバーしています。
 
▼町内会活動で大切にしていること
 まず、隣を知る、挨拶をする、声を掛けることから始まると思います。
 行事などに参加するよう積極的に声をかけ、活動を通じて顔見知りになり、楽しい思い出を共有する。町内会はこうした小さな積み重ねが大事だと思います。

POINT:
・町内会行事や高齢者活動など、毎年同じ日程に決めて定例化。スケジュールが立てやすく参加しやすいようにした。
・加入促進のため、区役所と連携して、町内会で案内パンフレットを作成し、未加入の各戸へ配布した。
・子ども会入会案内を、町内会が作成して回覧・提示。子ども会活動を通して、町内会入会へつながる連携をしている。
・将来の若草地域のまちづくりのために、勉強会を開催した。

防災関係:安心、安全、住みよい街づくりに向けた取組(安佐南区 A.CITY自治会)

取組の概要
 事故や災害等から住民を守るためには、マンション管理組合のみに頼らず、住民同士のネットワークが重要と考え、自治会を設立しました。

▼防災の取組
 A.CITY自治会は、マンション居住者の関心が高い「防災」の取組に重点をおいています。災害発生時には、自助(自主防災)や共助(住民同士の助け合いが不可欠との認識から、以下の取組を実施しています。
〇組織づくり
 いざというときに素早い情報伝達ができるよう、自治会内における「非常時の助け合いネットワーク」を形成(3~8人程度の小グループ)
〇防災マップの設置
 地域の危険箇所、避難経路、避難場所を網羅した看板タイプの防災マップを設置
〇防災マニュアルの作成
 約1年半かけて自分たちの手で一から作成し、全世帯へ配布
〇自治会缶バッチ(会員証)の作成
 災害時に自治会が作成した缶バッチをつけて避難してもらい、避難所で自治会員の安全を確認
〇防災士資格取得の奨励
 地域防災力向上のため防災士資格取得を奨励

A.CITY自治会は、防災に関する優れた取組が認められ、平成29年度に、第22回防災まちづくり大賞「日本防災・防災協会会長賞」(総務省消防庁主催)を受賞しています。

広報関係:「こむねっとひろしま」を活用した広報・情報共有(西区 新庄町内会)

▼ホームページでの広報活動を始めたきっかけ
 町内会のみなさんに町内会活動をもっと知ってもらいたいと思いました。
 広島市が、町内会・自治会などがホームページを開設するためのサイト「こむねっとひろしま」を運用していることを知り、平成26年に町内会のホームページを開設しました。

▼「こむねっとひろしま」を利用してみて
 文字を打ち込み、画像を貼り付けるだけで簡単に町内会のホームページを作成することができました。
 回覧板や掲示板に加えてホームページを利用することで、わかりやすく活動を伝えることができています。

▼ホームページの掲載内容
 ・集会所の予約状況
 ・清掃やパトロールなど町内会活動の役割分担
 ・町内会活動の行事予約カレンダー

POINT:
 なるべく新しい情報を掲載するため、更新の頻度をあげるようにしています。
 掲載記事の追加などの更新作業があまり負担にならないよう、文章は簡潔にして、行事で撮った写真を多く載せるようにしています。

▼今後取り組みたいこと
 もっと多くの方に見てもらうため掲載項目を増やしていきたいです。
 また、見やすいホームページにするため、たとえば、ホームページを作成している他の町内会に話を聞きに行くなどして、レイアウトの工夫をしていきたいです。