お知らせ

湯来砂谷にお住まいの吉田さんに、お話をお伺いしました。
 
吉田さんは35年前、25歳の時に奥さんと話し合い、理解を得てご両親の住む砂谷の実家に
Uターンし、ご両親との同居生活が始まりました。
実家に帰って、まもなく第一子が誕生し、今では3人のお子さんに恵まれ、それぞれ独立されてい
ます。
60歳を過ぎた今も、2反(2,000㎡)の田畑を耕作しながら、会社勤めをする兼業農家の方です。
 
35年前砂谷に帰った後も、片道25㎞の広島市西区にある会社に通勤するという生活を、続けて
きたとのことです。
 
湯来での生活と、その環境が好きだったこと、それに通勤距離が仕事での様々な出来事による
ストレスを家庭に持ち込まないですむ、気分転換の時間になったのか、順調な生活を過ごすことが
出来た。と話していました。
兼業農家ということで、地域との融合が生まれ、そのことが日常の癒しにつながり、会社での
仕事の面に於いても、メリハリのある四季の中から、想像力が高まりアイディアも溢れた、とも
話していました。 
途中 転勤もあり、会社のマンションでの生活となりましたが、マンションのバルコニーでは何も
出来ず、何となく私生活に空しさを感じていたようです。
 
こうした親の生活体験を見たのか、平成21年の夏、新婚のご次男夫婦がマンション生活をやめ
親との生活を希望し、母屋の横に増築して新たな生活が始まりました。
晩年は、奥さんとの二人暮らしの生活を覚悟していたようですが、ご次男夫婦の思わぬ帰省に
女神が舞い降りた気分です。と喜んでいました。
 
ご次男も、同級生が近所に2人住んでいて、1人は家を新築し3人の子供を育て、もう一人は
平成23年3月に結婚式を挙げ、共に砂谷で2世代・3世代の家族での暮らしを始めています。
 
吉田さんは、中山間地での若い人たちの定住を、大歓迎しています。
また、これから先、政治も行政も大きく様変わりし、地域も個性ある地域が生き残り、人としての
和を重んじ、自然をこよなく愛し、共に助け合いながら生活していく知恵と工夫が高まった地域に
人が住み続ける事が出来る。
その思いの高い人たちが、中山間地での豊かな生活が可能でしょう。
いろいろな情報と、お互いの連携を高め、そして和を重んじこれから、そのような地域社会を求めて
いきたい。と熱く語っていました。