日切り地蔵尊

日切り地蔵尊の坐像
日切り地蔵尊の坐像 


願いごと叶う日切り地蔵尊


 大正時代の初めごろ、「日を切って諸願を成就させる」というので、多くの信者が
集まり講をつくって、日々、日切り地蔵尊の供養に勤めたといいます。
 日切り地蔵尊は、大正時代の中ごろに、縁あってこの平野町にいらっしゃいました。
霊験あらたかで、いつも町の内外から参詣者が絶えることなく、今でもお堂の中では、
朝に夕べに線香の香りがくゆり続けています。
 昭和28年に平野町町内会は「町内の親睦増進」を目的に、この地蔵尊の管理を引き
継ぎました。毎年8月23日、24日の両日に例大祭を挙行し、町内会員の親睦増進と
地域の安寧を祈念しています。
 新しく平野町に来られた方も、町外のみなさんも、どうぞお参りください。

 平野町町内会    



  ・平野町町内会と日切り地蔵尊
  ・遷座70年大祭 稚児行列
  ・例大祭
  ・日切り地蔵尊のいらっしゃるところ



平野町町内会と日切り地蔵尊
 
 昭和二十八年、時の町内会長田中隆雄氏が自己の所有地のうちから現在の敷地を地蔵尊に提供し、
町内会員、信者などからの寄付金によってお堂を建立した。同年八月二十三日、盛大に落慶法要
及び遷座祭を執行し、稚児行列も行われた。この日から日切り地蔵尊は「平野町町内会のお地蔵さん」
となられた。
(平成20年8月増刊『平野町の日切り地蔵さん』より抜粋)


 町内会が日切り地蔵尊の管理を引き継いだ目的は「町内の親睦増進」です。この年以降欠かさず
例大祭が開かれてきました。その夜には盆踊りも行われ、たくさんの人で賑わいました。
昭和57年に遷座30年大祭、平成15年に遷座50年大祭、平成25年には遷座60年大祭をとりおこない、
いずれの遷座大祭においても稚児行列が行なわれ、参加されたみなさんの笑顔であふれました。
このように平野町町内会では、古くから日切り地蔵尊を要とした親睦増進が図られてきました。

遷座30年大祭
遷座30年大祭 稚児行列に参加されたみなさん


遷座50年大祭 稚児行列に参加されたみなさん


遷座60年大祭 稚児行列に参加されたみなさん


 ところが、例大祭の夜に欠かさず行われてきた盆踊りは、近年の町の環境の変化から開催できなく
なってしまいました。代わりに屋内でもできる子ども会の行事を実施し、親睦につなげています。

子ども会行事の様子
子ども会行事の様子


 近年、町内に新しいマンションが次々に建ち、新しく平野町に入ってこられる方が増えてきました。
その一方で、日切り地蔵尊の管理を町内会が行うようになった経緯を知る方は年々少なくなっています。
 来たる令和4年は、日切り地蔵尊が町内会に遷座して70年の節目となります。このタイミングで
日切り地蔵尊の由来を発信しなおすことで、多くの町民に関心を持っていただけることを願っています。
 冒頭でご紹介した文の引用元である『平野町の日切り地蔵さん』という冊子は、日切り地蔵尊の由来を
知る方々から情報を集めて、まとめられたものです。冊子を通して、わが町、平野町の成り立ちと
日切り地蔵尊の歴史を合わせて知ることができます。どうぞご覧ください。

  『平野町の日切り地蔵さん』表紙  平野町の日切り地蔵さん.pdf (1.5MB)







遷座70年大祭 稚児行列    令和4年(2022年)8月21日
 
遷座70年大祭のときのお稚児さん
遷座70年大祭 稚児行列に参加されたみなさん





例大祭・・・毎年8月23日 24日

平成30年例大祭の様子1

平成30年例大祭の様子2
平成30年 例大祭




日切り地蔵尊のいらっしゃるところ


   日切り地蔵尊の場所マップ