これからも地域とともに

観音地区民生委員児童委員協議会
会長 佐々木 繁盛

 今年は民生委員制度創設百周年、児童委員制度創設七十周年という、大きな節目を迎えました。全国民生委員のキャッチフレーズ「これからも地域とともに」をモットーに、地域の身近な相談相手であるとともに、住民と専門機関や行政機関との総合的なつなぎ役、地域福祉の推進役としての役割を果たすべく、次の百年に向け、新たな気持ちでスタートを切りたいと思います。
 五月三日、第四十一回フラワーフェスティバルにて、県民児協と市民児協が協働で、百周年記念パレードを行うとともに、広場では三日間展示ブースを設置します。これらの取組みを通して、民生委員児童委員活動に対する周知、理解の促進を図り、今後の活動をより一層充実したものにしていきたいと考えています。
 具体的方策として、まずは、隣近所での「あいさつ」から始めたいものです。「あいさつ」を通して顔見知りになり、ご近所付き合い・向こう三軒両隣の関係を再度よみがえらせ、支え合い、助け合いが出来る観音地区を目指したいと思います。「遠くの親戚より近所の助け合い」の心を広げ、地域福祉や地域防災、地域環境の保全や地域教育、郷土文化の振興などを充実させ、安全で安心な観音地区にしていきたいものです。
 朝には「おはようございます」「行ってきます」「いってらっしゃい」の元気な声が響き、夕方には「お帰りなさい」「ただいま」と笑顔であいさつが交わされる観音地区にしませんか。そのためにも、ぜひ住民同士が楽しくふれ合う町内会での催しに、気軽に参加してみてください。コミュニケーションができれば、お互いの心と心が通じあい、絆を強めることになります。ちょっとした思いやりや助け合い・支え合いの気持ちが広がれば、地区の見守りにもなり、信頼関係も出来て、安全で安心な地域がよりがえると、私は信じています。「ここの地域に住んで良かった!」と笑みがこぼれるような観音地区にすべく、皆様一人一人のお力添えを期待しています。
 最後になりましたが、昨年十二月一日に一斉改選があり、観音地区十七名の内、二名の交代がありました。これからも行政機関や観音ネットワーク諸団体と連携を図りながら、安全で安心して暮らせる、明るく住み良い町づくりに努力してまいります。皆様方のご協力ご支援を、よろしくお願いします。
 
高齢者福祉部会での活動

                                       高齢者福祉部会 東久保 至
つい、この前まで、散歩がてら登っていた観音山。いつでも行ける、あんなに近くにあると思っていた山が、今は遠く見える。
 身近にいて、育てられ育ててきた家族も、行けると思って行けない、出来ると思って出来ない、気付かないうちにそうなっていた。これが、年を取るという事なのか。三年間、高齢者の皆様とかかわり、自身も高齢を体感している今なら、実感としてわかるような気がする。
今後の活動についても、その感覚に従い、気持ちをわずらわせないよう、少し離れたところにあり、そして、いつの間にか身近に在り、不安な時には、気軽に相談でき、少し落ち着ける。そういう存在であることを、高齢者構成員の一人として、心がけていきたいと思っております。
やるき・げんき・さえき祭に参加して

障害者福祉部会 中川 啓子
 九月二十五日(日)「さえき福祉 健康フェスタ」が佐伯区地域福祉センターで開催されました。今年はNHK広島天気キャスターの勝丸恭子さんの講演、各種福祉体験、健康相談、和太鼓・オカリナ演奏、ダンスなど、子どもから高齢者の方までたくさん来場されました。勝丸さんの講演「天気と天気予報のヒミツ」では、立ち見が出る程でした。
 私は、昨年に続き、NPO法人ほほえみのお手伝いとして参加しました。当日は、ほほえみの方々と障がい者部会員が協力し合って、テント張りや各コーナーの設置をしました。私たちは、うどんコーナーの担当で、昨年とほぼ同じメンバーで、うどんスープや薬味などの準備もスムーズに出来、お客様を迎えることが出来ました。昨年は、暑くて大変でしたが、今年は程良い暑さでたくさんの方々に食べていただき、お陰さまで完売しました。今年もみんなの協力で無事に終了することが出来ました。忙しかったけど、とても楽しい時間でした。
 ほほえみの皆様、部会の皆様、大変お疲れ様でした。
地域の児童に切れ目のない支援
児童福祉部会 瀬井 武三
 児童福祉部会は、保育園、小・中学校との連絡会をはじめ、小学校の伝承遊び、シジミの植付、野外活動、あいさつ運動、八幡学園との交流、その他色々学校行事に参加して、児童とのふれあいにより、元気な姿、また悩みや問題点などを見出しております。
 現代は、地域のつながりが希薄化となり、住民間の「絆」が弱体化しています。気軽に近隣に相談できない環境にあると思います。これは、子育て・子どもの成長発達、あるいは高齢者支援などにおいて、個々が孤立になり、地域全体の課題です。
 民生・児童委員は、地域社会の人と人とのつながりのお手伝いをして、地域の「絆」により、地域全体で子育て家庭への切れ目のない支援を行います。いじめ、虐待、不良行動などに対して温かい声かけ、一人で難しい時は、近隣の人、保育園、学校、民生委員、児童相談所等に速やかに連絡を計り、地域のみんなで児童見守り支援を行いましょう。